ビットコイン・暗号資産のマイニングとは?やり方や仕組みを詳しく解説

August 31, 2023

ビットコインや暗号資産のマイニングとは、取引データを承認し、その報酬として暗号資産を受け取ることを言います。

マイニングを行うには、ハイスペックなマシンを使用し、難しい計算問題を解く必要がありますが、この様子が鉱山で鉱石を採掘する様子に似ていることから、マイニングと呼ばれるようになりました。

本記事では、マイニングの概要や仕組み、メリットやデメリット、やり方までを詳しく解説していきます。

マイニングとその仕組み

マイニングとは、難しい計算問題を解くことにより、取引データを承認し、その報酬として暗号資産を受け取ることです。

これまでは、銀行のような金融機関が取引履歴を管理していましたが、ビットコインなどのブロックチェーンには管理者が存在しません。

管理者がいないブロックチェーンであっても、ネットワークの参加者同士で、取引に不正がないかを検証し承認する作業がマイニングであり、マイニングに参加する人をマイナーと呼びます。

コンセンサスアルゴリズムとは

コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーンに取引データを書き込む際の合意形成アルゴリズムのことです。

コンセンサスアルゴリズムによって、管理者が存在しないブロックチェーン上で、取引データが正しいかについて参加者同士が検証し合意を得ることができています。

コンセンサスアルゴリズムには、Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク)やProof of Stake(プルーフ・オブ・ステーク)などいくつかの種類があります。

マイニングの種類

暗号資産のマイニングには、一人で全て行うソロマイニング、グループで行うプールマイニング、運営会社に出資しマイニングを代行してもらうクラウドマイニングの3つがあります。

本記事では、ソロマイニング、プールマイニング、クラウドマイニングの特徴やデメリットなどを詳しく解説していきます。

ソロマイニング

(BITMAIN:Bitcoin Miner S19 XP Hyd.)

ソロマイニングとは、名前の通り一人で高性能なマイニング用マシンを揃えてマイニングする方法です。

第三者にマイニングを代行しないため、マイニングで得られた報酬が全て自分のものになるというメリットがあります。

その一方で、マイニングに関する一定の専門的な知識と高性能なマイニング用マシンの準備が必要です。初心者にとっては難易度は高いと言えるでしょう。

プールマイニング

プールマイニングとは、複数人がマシンパワー提供することで、協力してマイニングを行う方法です。

個人でマイニングを行うソロマイニングと比べると、グループでマイニング行う分、報酬を安定的に得られやすいという特徴があります。

専門的な知識がなくても、パソコンに専用ソフトをインストールすることで始められますが、グループでマイニングを行うため、ソロマイニングと比べるとマイニングで得られる報酬は減ります。

クラウドマイニング

クラウドマイニングとは、マイニングの運営会社に投資するなどし、マイニング報酬を配当として受け取る方法です。

ハイスペックなマイニング用マシンを準備する必要も電気代を支払う必要もなく、お金を出しさえすれば、マイニングを始めることができます。

クラウドマイニングであれば、お金を出すことでマイニングに参加できるため、知識やマイニング用の購入は不要ですが、投資資金の準備が必要です。

また、投資先が倒産した場合、投資資金が回収できない恐れもあります。そのため、投資先が信頼できる会社がどうかの見極めが必要です。

マイニングのメリット

暗号資産で収益を上げる方法としては暗号資産を購入した時よりも、価格が上昇したタイミングで売却し、値上がり益を狙う方法が一般的です。

マイニングは、暗号資産を売買しなくても収益を得ることができる投資方法の一つで、法人だけではなく、個人でもマイニングで収益を得ることができます。

マイニングのメリットを詳しく解説していきます。

取引せずに報酬を獲得できる

マイニングでは、高性能なマイニング用マシンで難しい計算問題を解き、取引データを承認することで、その対価として報酬を獲得できます。

マイニングでは、暗号資産の売買を行わなくても、マシンを稼働させておくことで、収益を獲得できます。

個人でもマイニングに参加できる

マイニングは、ビジネスとして多くの企業が参入していますが、個人でもマイニングに参加することが可能です。

ソロマイニングやプールマイニングでは、ハイスペックなマシンを準備する必要がありますが、クラウドマイニングであれば、お金さえ準備できれば参加可能です。

マイニングのデメリット

マイニングは、暗号資産の売買以外の方法で収益を上げる方法の一つですが、デメリットがないわけではありません。

ソロマイニングやプールマイニングの場合は、ハイスペックなマシンを準備する必要があり、一定の初期投資がかかります。

クラウドマイニングであれば、投資するだけで参加が可能ですが、大きな初期投資が必要な場合が多く、投資先も慎重に選ばなければなりません。

マイニングのデメリットを詳しく解説していきます。

半減期にマイニング報酬が減少する

ビットコインなどの暗号資産では、マイニング報酬が一定期間ごとに減少する仕組みになっています。

この仕組みのことを半減期といい、ビットコインの場合は、4年に1回、マイニング報酬が半減するよう設計されています。

ビットコインのマイニング報酬は、2023年8月現在、6.25BTCですが、2024年4月と予想される次回の半減期を迎えると、マイニング報酬は、3.125BTCに減少します。

上記ではビットコインを例にしましたが、マイニング報酬は、暗号資産固有の半減期ごとに減少していく点に注意する必要があります。

一定のコストがかかる

ソロマイニングやプールマイニングでは、マイニング用にハイスペックな機材の購入費用に加えて、電気代がかかります。

ハイスペックな機材であるほど、電気代が高くなり、赤字になる可能性もあります。電気代を節約するため、電気代の安いエリアでマイニングを行う場合でも、場所代や管理費などのコストは常に発生します。

マイナー運営会社に投資するクラウドマイニングでは、機材の購入は不要ですが、投資資金としてまとまった資金が必要です。

マイニングを行う場合、手元に一定の資金を用意できない場合、残念ながら、マイニングに参加できません。

マイニングのやり方

マイニングを始めるには、ハイスペックマシンの購入資金が必要となるため、初心者におすすめできる投資ではありません。

それでもマイニングをはじめてみたい場合は、プールマイニングであれば、ソロマイニングに比べると参加しやすいと言えます。

マイニングを開始するまでに必要な準備とその流れを詳しく解説します。

1.マイニング用マシンの購入

マイニングを行うには、まずパソコンを手元に準備する必要があります。

普段使っているパソコンをマイニングマシンにすることもできますが、マイニングで収益を狙うのであれば、高性能なマイニング用マシンを購入するほうが良いでしょう。

2.ウォレットの作成

マイニング報酬を受け取るためのウォレットを準備してください。

暗号資産取引所で口座開設し、暗号資産の入出金ページにて、報酬を受け取る用のアドレスを発行できます。

3.マイニングソフトのインストール

マイニングプールの運営を行う事業者からマイニングソフトが提供されています。パソコンにそのソフトをインストールすることで参加できます。

インストール後に、アカウントを作成。マイニング報酬を受け取るための暗号資産アドレスを入力して手続き完了です。

4.マイニング開始

ソフトを起動し、マイニングをスタートします。どれくらいマイニング報酬を獲得できたのか、確認しましょう。

なお、マイニングでは大量の電気を使用することになります。電気代を支払った結果、いくらの収益が出ているのかを確認すると良いでしょう。

マイニング用にパソコンを購入した場合は、その初期投資を回収できているかの確認も必要です。

マイニング以外の暗号資産活用方法

ソロマイニングは、専門的な知識がないと難しく、ハイスペックなマシンを準備する必要もあります。

クラウドマイニングであれば、投資するだけで参加が可能なため、知識がなくてもマイニングをできますが、投資先となる運営会社の見極めが必要です。

暗号資産で安定的な収益を得る方法としては、マイニング以外にも、ステーキングやレンディング、暗号資産積立など様々な方法があります。

ステーキング

ステーキングとは、暗号資産を一定期間預けることで報酬を獲得する仕組みのことです。

取引データを承認し、その報酬として暗号資産を受け取ることをProof of Workのビットコインでは、マイニングと呼びますが、Proof of Stakeを採用するイーサリアムでは、ステーキングと呼びます。

ステーキングは、ステーキングサービス / ステーキング関連サービスを利用すると、手軽に始めることができ、暗号資産の売買益以外の報酬を得られる方法として注目を集めています。

暗号資産を利用して報酬を得たいという方には、マイニングより手軽に始めることができるステーキングサービス / ステーキング関連サービスの利用がおすすめです。

暗号資産のステーキングとは?仕組みや利回り相場、ステーキングのリスクなどを解説

レンディング

レンディングとは、保有する暗号資産をレンディングサービスに貸し出すことで、その対価として貸借料を受け取る仕組みです。

ステーキング同様に、売買益以外の収益を得られる方法の一つで、専門的な知識がなくても利用でき、少額から始めることができます。

レンディングは、一度設定すれば運用の手間がかからないため、暗号資産初心者に向いています。

暗号資産のレンディングとは?ステーキングとの違いやレンディングのやり方などを解説

暗号資産積立

暗号資産の積立投資とは、週毎、月毎など一定のタイミングでビットコインなどの暗号資産を購入し続ける投資方法です。

暗号資産というと、価格変動が大きく、ハイリスク、ハイリターンというイメージをお持ちの方も多いですが、積立投資では、購入時期を長期的に分散することで、価格変動リスクを軽減できるという特徴があります。

暗号資産の積立投資は、手間をかけずに少額から始めることができ、購入タイミングのことを考える必要がないため、暗号資産初心者に向いています。

ビットコイン・暗号資産の積立投資とは?メリットやデメリット、やり方を詳しく解説

まとめ

マイニングは、難しい計算問題を解くことにより、取引データを承認し、その報酬として暗号資産を受け取る仕組みです。

暗号資産を利用して収益を得る方法の一つですが、マイニング用マシンの購入が必要であったり、初期投資が必要であったりと、初心者にとって、少しハードルは高いと言えるでしょう。

暗号資産で安定的な収益を得る方法としては、マイニング以外にも、マイニングの代替手段とも言われるステーキングがあります。

ステーキングであれば、ステーキングサービス / ステーキング関連サービスを利用すれば高性能なマイニングマシンや大きな元手がなくても、暗号資産を預けることで報酬を獲得できます。

ステーキングやレンディング、暗号資産積立など様々な方法の中から、ご自身の希望にあった方法を選択してみてはいかがでしょうか。

お申込み・お問合せフォーム

お名前

メールアドレス

お問合せ内容

法人名

詳細/備考

お客様の情報は、ご契約の手続き及びその履行の結果についてのみご利用させていただきます