ビットコイン・暗号資産の積立投資とは?メリットやデメリット、やり方を詳しく解説

August 31, 2023

暗号資産の積立投資とは、一定のタイミングでビットコインなどの暗号資産を購入し続ける投資方法です。

暗号資産というと、ハイリスク、ハイリターンというイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、積立投資では、購入時期を分散することで、価格変動リスクを減らすことができます。

また、一度に購入する一括投資の場合、いつ購入するかが重要になりますが、積立投資では、チャートを見ながら購入タイミングを考えたりする必要はありません。

暗号資産の積立投資は、手間をかけずに少額から始めることができるため、暗号資産初心者に向いています。

本記事では、価格変動リスクを抑えて投資できる暗号資産の積立投資のメリット、デメリットについて解説していきます。

暗号資産の積立投資とは

暗号資産の積立投資とは、一定のタイミングでビットコインなどの暗号資産を購入し続ける投資方法です。

安い時に購入し高い時に売却するというのが投資の原則ですが、結果的に高いタイミングで購入していたということも少なくありません。

価格変動が大きい暗号資産で積立投資を行うことで、一度に購入する一括投資よりも、価格変動リスクを減らすことができます。

ドルコスト平均法とは

一定のタイミングで資産を購入し続ける投資方法を「ドルコスト平均法」と言います。

ドルコスト平均法では、一回毎の購入金額が固定されているため、暗号資産の価格が上がると購入数量は少なく、価格が下がると購入数量は多くなります。

購入タイミングを長期に分散させることによって価格が高い時は少なく、安い時は多く買うことになり、平均購入価格を低く抑えられるのです。

暗号資産の積立投資のメリット

暗号資産の積立投資は少額から始めることができるため暗号資産初心者に向いているサービスです。

暗号資産の積立では、事前に決めた一定のタイミングで暗号資産を購入し続けていく形になるため、相場状況によって購入タイミングを考える必要はありません。

また、長く継続すればするほど一括投資よりも価格変動リスクを軽減できるという特徴もあります。

暗号資産の積立投資のメリットを詳しく解説していきます。

無理なく少額で始められる

暗号資産の積立投資は、手元に大金を用意することなく少額から始めることができます。

最小積立金額は、暗号資産取引所の積立サービスによって異なりますが、ほとんどの積み立てサービスでは少額から始めることが可能で、1円から利用できるサービスもあります。

積立の頻度も、毎日、毎週、毎月などの選択肢の中から選ぶことができ、ご自身の希望に合わせて設定できます。

長期保有で価格変動リスクを抑えられる

一度にまとめて購入する一括投資では、安いタイミングで購入できれば値上がりした際に大きな値上がり益を期待できますが、価格が急落した場合に被る損失も、相応に大きくなります。

暗号資産の積立投資では、購入タイミングを複数回に分けることによって暗号資産の価格が高い時の購入量は少なく、安い時の購入量は多くなります。

結果として、長期的に見ると平均購入価格を低く抑えられ、一括投資よりも価格変動リスクを軽減できます。

初心者でも簡単に始められる

一般的には、暗号資産で収益を上げるには、日々の情報収集やチャート分析が必要で、一定の時間を確保する必要があります。

一方で、暗号資産の積立では、一定のタイミングで暗号資産を購入し続けていく形になるため、購入タイミングを考える必要はありません。

いつ買えばいいのかわからないといった初心者の方でも、始めやすいサービスが暗号資産の積立投資なのです。

暗号資産の積立投資のデメリット

ここまで暗号資産の積立投資のメリットを解説してきました。ただ、価格変動リスクを抑えられると言ってもデメリットが無いわけではありません。

投資である以上、元本割れとなるリスクもあるほか、多くの暗号資産取引所では、販売所にて積立サービスを提供しているため、取引コストが割高になります。

また、一度に購入する一括投資と比べると、短期で大きな収益は見込めないというデメリットもあります。

暗号資産の積立投資のデメリットを詳しく解説していきます。

元本割れとなるリスクがある

暗号資産の積立投資には、価格変動リスクを軽減できるメリットがあるとお伝えしましたが、投資である以上、元本割れのリスクはあります。

ただし、積立投資の性質上、暗号資産の価格が下がったときには購入量が多くなります。

相場の下降局面でも積立を継続することによって、平均購入価格が下がり、今後価格が上昇した際に収益が生じる可能性があります。

暗号資産が急落したからといって慌てて積立を終了したりせず、中長期的な視点で継続することが大切です。

取引コストが高い傾向がある

暗号資産の購入方法としては、主に販売所で購入する方法と取引所で購入する方法の2つ方法があります。

販売所とは、暗号資産取引所とユーザーが売買する形式で、取引所とはユーザー同士で売買する形式です。

販売所のほうがわかりやすく初心者向きですが、取引コストという観点でみると、販売所のほうが取引所よりも売値と買値の価格差(スプレッド)が広く、割高になります。

暗号資産の積立サービスは、その多くが販売所を利用する形となっているため、取引コストが割高になる点に注意が必要です。

短期で大きな収益は狙えない

暗号資産の積立投資は、長期的に購入時期を分散することで価格変動リスクを軽減できる半面、短期で大きな収益を見込むことができません。

特に、右肩上がりの相場が続いている場合、暗号資産の積立投資よりも、安値で一括投資していた場合のほうが大きな収益が狙えるのです。

暗号資産の積立投資は、短期で大きな収益を狙う方ではなく、中長期的にリスクを軽減して資産形成したい方に向いています。

暗号資産の積立投資のやり方

暗号資産の積立投資を始めるには、口座開設する暗号資産取引所を選んだあとに、口座開設を行う必要があります。

暗号資産取引所での口座開設方法から積立投資の開始、停止のやり方までを詳しく解説していきます。

1.暗号資産取引所を選ぶ

暗号資産取引所は、日本国内だけでもいくつも存在するため、どこの取引所で口座開設するか決める必要があります。

暗号資産取引所を選ぶ基準としては、スマホアプリの操作性や手数料の低さ、暗号資産の取扱数などで選ぶとよいでしょう。

暗号資産の購入について不安を感じ、詳細な説明を電話で受けたい場合は、電話サポートの提供があるかどうか確認するのがおすすめです。

2.暗号資産取引所で口座開設

暗号資産取引所が決まり次第、口座開設手続きに進んでいきます。なお、口座をお持ちの方は、次のステップへお進みください。

口座開設には、顔写真付きの身分証明書(運転免許証、マイナンバー、パスポートなど)のアップロードが必要となるので、あらかじめ手元に準備しておきましょう。

口座開設の所要時間は、暗号資産取引所にもよりますが、数時間~数日程度、書類の不備があり再提出となれば、さらに時間がかかる場合もあります。

3.日本円を入金する

口座開設手続きが完了次第、暗号資産取引所の口座に日本円を入金します。

日本円の入金方法としては、銀行振込、インターネットバンキングからの入金、コンビニ入金などがあります。

入金方法によって、入金手数料や入金が反映されるまで時間差があるため、ご自身の希望にあった方法を選択してください。

4.積立を開始する

暗号資産取引所にログインし「積立サービス」を選択ください。積立する暗号資産を選択したあとに、購入の頻度と1回毎の購入金額を指定することで積立を開始できます。

暗号資産の積立サービスには、銀行口座から引き落としするタイプと取引所に入金されている口座から引き落としするタイプの2種類があります。

なお、購入頻度や引き落としのタイプなどは、暗号資産取引所によって異なるため、各取引所の案内ガイドやFAQなどをご確認ください。

5.積立を停止する

積立を停止したい暗号資産を選択し、手続きを行ってください。

積立した暗号資産の運用方法 - 暗号資産ステーキング

ステーキングとは、暗号資産を一定の期間預け、ブロックチェーンのネットワークに参加することにより報酬を獲得できる仕組みです。

暗号資産の積立を行いながら、ステーキングで運用すると、積立の売買益に加えてステーキング報酬を得ることができます。

ただし、ステーキングができるのは、Proof of Stake(プルーフ・オブ・ステーク)またはそれに類似のコンセンサスアルゴリズムを採用する暗号資産のみ。

具体的には、イーサリアム(ETH)、ポルカドット(DOT)、テゾス(XTZ)、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)などです。

積立に対応している暗号資産よりもステーキングに対応している暗号資産のほうが少ないため、ご注意ください。

ステーキングの詳しい仕組みや、始め方については以下の記事でまとめておりますのでご参考ください。

暗号資産のステーキングとは?仕組みや利回り相場、ステーキングのリスクなどを解説外部リンク

積立した暗号資産の運用方法 - 暗号資産レンディング

ステーキング以外の暗号資産の運用方法として、暗号資産レンディングという選択肢もあります。暗号資産レンディングとは、レンディングサービスに暗号資産を貸し出すことで賃借料を得る仕組みです。暗号資産積立によって、一定の規模になった暗号資産をレンディングサービスに貸出すことで利回りを得ることが可能になります。

暗号資産レンディングはサービス提供会社との消費貸借契約となるため、ステーキングと異なりコンセンサスアルゴリズムの考慮は必要ありません。レンディングサービスで取り扱っている暗号資産から選択することができます。

レンディングはサービスの運営会社によって条件や運用が異なりますので利用を検討する際は規約の確認が必須となります。

レンディングについては以下の記事で詳細を解説しています。

暗号資産のレンディングとは?ステーキングとの違いやレンディングのやり方などを解説外部リンク

まとめ

暗号資産の積立投資は、一定のタイミングでビットコインなどの暗号資産を購入し続ける投資方法で、価格変動リスクを抑えられる特徴があります。

一度に購入する一括投資では、いつ購入するかが重要になりますが、積立投資では、チャートを見ながら購入タイミングを考えたり、迷ったりする必要はありません。

暗号資産の積立投資は、大きな元手を必要とせず、少額から始めることができるため、暗号資産初心者に向いているサービスと言えます。

ぜひ、この機会に暗号資産の積立投資を検討してみてはいかがでしょうか。

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